文責:大久保真由
取材日:6月14日
和田健太郎さんは会社員として働きながら音楽活動を行っている。オリジナル楽曲の制作、ギタリストとしてのバンド活動・ライブイベントの主催など、活動は多岐に渡る。様々な海外プログレッシブ・メタルバンドのトリビュート演奏を行い、東京都内を中心にライブハウスへ出演している。2018年12月には大阪のKANDYLIONへ遠征ライブも行った。
バンド活動やライブハウスといった文化に馴染みが深い和田さんにとって、今回の新型コロナウイルスの影響はどのように映っているのだろうか。
(インタビューは約1時間、通話にて行われた。記事内容は、インタビューでの内容を基に加筆・構成を行い、その後和田さんとメールでのやりとりにて修正・加筆した)
目次
- テレワークにより通勤時間が大幅減
- 外出自粛で音楽活動が思うように進まない面も
- 出演予定だったイベントの延期
- トリビュートバンドの葛藤と希望
- ライブハウスの現状に対する思い
- 地域の拠点となっているライブハウス
- 今後のライブハウス業界の変化
- コロナ以降、あらゆる活動が変わっていく可能性
- 多様な音楽を演奏できる場所の存在
- コロナ前に約束したこと、なるべく全部実現させたい
テレワークにより通勤時間が大幅減
■:お久しぶりです。会社勤務と音楽活動を両立されてるということで、お仕事面での新型コロナウイルスの影響もお聞かせいただければと思います。感染拡大の報道以来、勤務形態などに変化はありましたか?
和田:緊急事態宣言が出るまでは実質変わらなかったですよ。仕事柄いつも通り、朝は混んでる電車に乗って、職場に行って、帰ってくる…と。感染は心配だったんで、自分で対策するようにはしていました。
緊急事態宣言が出てからは、週の半分が在宅でのテレワークになりました。でも、5月下旬に緊急事態宣言が解除された後は、会社としては6月からは通常業務に戻していくという方針だったので、6月の2週目くらいからはほぼしてないですね。
■:在宅勤務の期間中は楽器の練習などに使う時間は変わりましたか?
和田:変わりました。僕的には、良かったです。今の勤務先が横浜方面で、往復の通勤時間が僕の住んでいる東京東部からだと大体3時間半で……。もともと僕がやってる業務は、週に2~3日は出勤しなくてもできる感じだったんです。その結果テレワークでも忙しかったんですけど、在宅になると通勤時間が浮くのでその分を楽器の練習時間に充てられました。
■:普段の通勤往復で3時間半!お住まいの方面から横浜まで行くとなると、かなり大変ですね。私も東京の東部に住んでいるのですが、横浜へ行く時はもはや小旅行のような感覚です。
和田:そうなんです!最初のうちはウキウキしてましたけど…(笑)。実際、一般的な通勤時間より1時間近く片道余分にかかってるので。まあ時間は勿体ないですよね。
もう長距離通勤を続けて1年くらいかな。ずっとこれが続くのはしんどいので、前々から異動願いを出していました。それがやっと受理されて、今月(2020年6月)末に長距離業務からは離れられることになりました(異動、というか、出向先の変更ですね)。
■:勤務先の変更願いが受理されたのは、新型コロナの影響もあったのでしょうか?
和田:半分くらいはそれもありますね。出向先と僕と、ちょうど利害の一致という感じです。出向先はコロナで従来の業務が用意しづらくなっているという状況もあったんで。今業務をしている会社の直接雇用じゃなかったのが幸いしまして、横浜の出向先の現場から離れても、とりあえず職はある。そういう感じです。
外出自粛で音楽活動が思うように進まない面も
■:自粛期間中は充実して過ごされていたという感じでしょうか。
和田:うーん、そうですね。自分一人でやりたかった事(練習や制作)ができたりしたので。一方で、外で自由に音楽活動できないストレスはありましたね。かなりやれることが制限されてたので。これはみんな一緒だと思うんですけど。
■:練習や制作に時間を取れるという意味では、マイナス面ばかりでもないかもしれませんね。
和田:私の場合は、今までトリビュート中心で動いてたのですが、ちょうど自分の曲をちゃんとまとめていっても良いかなと思っていた時期だったので、元々(コロナで中止になった)4月以降はあまりライブの予定を入れてなかったんです。ということで、5月6月に関しては意外と予定通りだったりします(笑)。
でも本当だったら秋ぐらいには次のライブが決まってて、スタジオも入りつつ曲作りする予定でした。バンドのメンバーと会うことが無くなったのが本当に寂しいですよね。
■:確かに、ちょっとご飯に行って今後の相談しようなんて事もできないですよね。
和田:そうなんです。さすがに緊急事態宣言中は、対面で会うのは……。自分は良くても相手はもしかしたらと思うと言い出せないし。やっぱり、相手に悪影響を与えるかもしれないという心配がありました。
自分としては、マスクをして消毒をして距離をとって話せば、今の仕事の時と同程度は気を遣っていることになる。でも相手の置かれている日常環境は、自分と同じではないかもしれない。久々にスタジオに入りたいとか、そういう気持ちはありましたけど、我慢しましたね。
■:自粛期間中、楽器を持って公共交通機関で移動するということはあまりなかったでしょうか?
和田:そうですね、実際私生活が忙しかったりもしたので。家族に一緒に買い物に行かせないで、自分一人でまとめて行ってきたりとか。その分、音楽で外に出るっていうのが結果として減ったかもしれません。必要に応じて、対面で会う必要があればしょうがないかと思ってました。結果としては出てないです。
■:今後、スタジオ練習するご予定はありますか?
和田:いや、ないです。メンバーにそろそろ切り出そうかなっていうのが、先週くらい頭をよぎったんですけど。まあメンバー間でいろいろな考え方があると思うので、どういう切り出しをしようかなと考えてます。
例えば、個人練習に入り始めたメンバーと、顔を向き合わない範囲で入るように提案してみるとか。それでも実行できるのは7月以降で考えてますけど。
ただ、ライブはできなくても、スタジオに入れるのであればそれは良いかもって思います。僕らって普段、ライブ出演が決まってからそれに向けてスタジオ練習に入るっていうことが多いじゃないですか。ダレずにやれるんだったら、バンドとしてのパフォーマンス力を底上げできるから、それはいいことかも、って個人的には思っています。
出演予定だったイベントの延期
■:新型コロナウイルスの影響で、予定していた音楽関連のイベントが無くなるということはありましたか?
和田:無くなったライブ出演は、4月26日の大塚HEARTSでのライブ1本でした。ただそのイベントで自分は2つのバンドで出る予定だったんです。
あとは、スタジオ練習ですね。まだライブの日にちが決まってなくて、新しく練習を始めたバンドとか、これから練習を始める予定だったバンドのスタジオ練習が中止になってしまうことが多かったです。
■:4月26日は、同日に2バンド出演予定だったんですね。出演される予定だった両バンドについて簡単に教えてください。
和田:MYRATHのトリビュートバンドJASMIN、あとSEVENTH WONDERのトリビュートバンドSEVENTH WADAでございます。
■:後者のバンドは、和田さんの名前をもじってSEVETH WADAということですね(笑)両方のバンドとも和田さんがバンマスをされてるんですね。
和田:バンマス…そうですね、連絡係というところですね(笑)。バンマス名乗っちゃって良いのかってくらい他のメンバーさんに支えられてるんですけれど。鎌倉幕府の4代目以降の将軍みたいなイメージを持っていただけたら幸いです。
■:ライブキャンセルまでの経緯を教えてください。
和田:3月の初頭まではスタジオ練習に入っていたんです。その状態でもライブはできたと思うけど、両バンドとも本番前にもう一回スタジオに入る予定でした。
思いのほかコロナが深刻で。お客さん呼んでを大々的にやるのは難しい、という空気になったんです。おそらく決め手となったのは、志村けんさんが亡くなったこと(補足:3月29日)。あと、京橋のライブハウスのクラスター感染が公になったじゃないですか、そういうタイミングでした。場合によっては出演辞退もやむなしという雰囲気でした。
そんな中、逆に主催者側から連絡が来て、イベントが延期ということになりました。中止というか、延期というか、微妙なところなんですけれど、現時点では延期という形です。
トリビュートバンドの葛藤と希望
■:ライブがなくなってしまったのは本当に残念ですね。
和田:一応、今いろいろなイベンターさんが、配信ライブなどを含めて復活の動きを見せていますけど、僕が動かしてるのはトリビュートバンドじゃないですか。有料配信とかそういうのって現実的にどうなのかなあっていうのもあって。
■:そもそもトリビュートバンドと完全オリジナル楽曲で活動するバンドとでは、活動の形態が変わってきますよね。オリジナル曲があれば、配信や音源のアップだけでも話題を提供できますが、トリビュートバンドだと難しい面もあるのかもしれません。
和田:辛いところですね。でも最近ひとついいニュースを聞いたんですよ。ガルネリウスのトリビュートバンドで活動されてた方が、本家のガルネリウスに加入されたんです。
■:びっくりしましたね。私もTwitterで知りました。
和田:最初は気づかなくて、Twitterが盛り上がってたので、最初はなんのことか分からなくて。直接の知り合いではないんですが、その方がやってるカバーバンドは知っていました。共通の知り合いも何人かいる方だったので、びっくりしましたね。すごい人はどんな道を辿っても上に登っていくんだな、と思いました。
昔の話になりますけど、DreamTheaterもドラマーのオーディションを開催してたじゃないですか。ドラマー候補で参加してたVirgil Donatiとかも趣味でDreamTheaterのカバーバンドやってたっていうんで。
ガルネリウスの方のニュースを聞いて、トリビュートで活動されてる方でも、すごい人は本家に加入とかプロになられる方もいらっしゃるんだなと改めて思いました。
■:私が言うのは差し出がましいですが、和田さんもプロでも遜色ないご活躍されてるミュージシャンです。
和田:いやいや、とんでもないです。本家バンド加入になった方は本当にすごい方だと思うので…!(笑)
でも、なんかあの、必ずしも地元で同級生とバンド組んで上京してお客さん増やして、みたいなやり方だけじゃないと成功できないってわけじゃないんだな、と改めて思いました。
でも、今回せっかくトリビュートバンドから本家に入った方がニュースになっても、本来だったら大きなところでコンサートの予定が沢山組まれて行ったところでしょうが、現状は業界的にコンサートやライブ活動が制限されてるから、勿体ないなって思いますね。本当だったら今は盛り上がってたんだろうなと思うと寂しい気持ちになりますね。
ライブハウスの現状に対する思い
■:出演したり観にいったことのある箱のうち、新型コロナの影響で閉店してしまったところはありますか?
和田:はい、あります。出演した事はないんですけど、何回か行かせていただいた巣鴨の獅子王ですね。
(補足:5月31日に閉店。ライブハウス獅子王公式HP より)
あと横浜Hey-JOEさんとか。
(補足:5月いっぱいで閉店を発表。4月22日の横浜Hey-Joe 公式Twitter より。 4月下旬、閉店記念webショップを立ち上げた)
■:ライブハウスの苦境や閉店に対してどのようにお考えでしょうか。
和田:もちろん、箱が減ってしまうことや、閉店してしまった経営者・スタッフさんのことを考えると心が痛むって言うのもあるし、他ももしかしたらギリギリで経営されてる箱があって、賃貸借契約が切れるタイミングで更新しないで閉めようと決めてるような箱があるのかもと思うと、やっぱり心配ですね。
地域の拠点となっているライブハウス
和田:あと、地方にもライブハウスありますよね。宇都宮でも東武宇都宮駅の周辺に何軒か。
■:そうですね。私の地元は宇都宮なんですが、現在はHEAEN’S ROCK 宇都宮 や宇都宮HELLO DOLLYといったライブハウスがあります。
和田:ええ。プロのアーティストもツアーとかで出られる箱だと思うんです。例えばああいう箱がなくなってしまったとしたら、地域的にはものすごくダメージなんじゃないかな。言い方悪いですけど、東京とか大阪は箱の数自体は多いじゃないですか。気持ち的には悲しいですけれど、一つの箱が悲しいことに無くなってしまったとしても、演奏の場所がほとんどなくなるっていうことには直結しないかもしれない。
ですけど、例えば宇都宮のそう言った箱とか、その地域のミュージシャンの拠点になっている場所がもし無くなってしまうと、その地域でライブ活動するチャンスがすごく減ってしまうとか、大変な問題なんじゃないかなと。
■:ちなみに和田さんはずっと東京ご出身でしたっけ。
和田:そうですね。小さい頃含め何度か他県に住んでいたこともあるけど、基本は東京、下町っ子ですね。
今後のライブハウス業界の変化
■:新型コロナを境に、和田さんの中でライブハウスという場所へのイメージが変化することはありましたか?
和田:これは想像なんですけど、そのうち「ライブハウス」っていう単語を変えて、「演奏ホール」とか、そういう風に単語を変えて呼ばれるようになっていく、なんてこともあるのかなって思ったりしました。
今回のメディアによる報道手法のせいで、「ライブハウス」という言葉に一定の悪いイメージがついてしまった可能性が高いと感じたので…。
※その昔、雪印乳業の牛乳中毒事件があった後、「雪印」ブランドを「メグミルク」に変更したこともありました。
今回、国の利権による業界への対応の差がフォーカスされたと思うんです。僕個人的にどこが嫌だとかはないんですけど、例えば、テレビ局のスポンサーやってたりするようなところとか、あと政治家利権に関係すると思われるパチンコ業界さんとか、そういうところはあまり感染源として最初のうち大々的に報道されていなかったとか。
一方、ライブハウスで感染とか、かなりニュースでかなり大々的に報道されたと思うんですけど…。これはしょうがないんですけど、あまり利権とは結びついていないような業界だったと思うんですよ。それでちょっと割りを食ってしまっている部分があると思うので。
そうすると、人って、自分が興味のある場所を守ろうとすると思うんで、ライブハウスや生演奏に興味のない方達が、ライブハウスには苦い水を飲んでもらって自分の好きなものには無事続いて欲しいなって思っても不思議じゃないと思うので。
で、あんまりよく知らない人って言葉で判断したりすると思うんです。「ライブハウス」とか「エンタメ」とか。だからイメージ的なもので、「ライブ」とか「ライブハウス」とかじゃなくて違う単語になっていくのかなって想像はしました。
■:和田さんご自身の中で、今後ライブハウスに行かなくなる・出演しなくなるかもしれないというお気持ちはありますか?
和田:それはないですね。今やってる横浜での仕事なんてもっと喋るし、飛沫感染のリスクなんて間違いなくライブハウスに行くより高いですから(なので異動願いを出した)。僕は行くと思います。
■:観に行くとしたら、興味のあるバンドだったり、お知り合いが出演されてるライブだったり?
和田:そうですね。やっぱり普通に考えて、家賃を払ってるのにお客さんが呼べないって状態、かわいそうですよ。そんな状態が続いたら、ライブハウスに限らずどこでも、経営がすぐ危なくなると思うんで。
■:なるべく応援したい、という感じでしょうか。
和田:そうですね。
コロナ以降、あらゆる活動が変わっていく可能性
■:ライブやレコーディングをするにしても、今後は配慮して対応していかなければならない部分も色々とありそうですね。
和田:例えば、室内の”密”じゃないところであったりとか、何か考えていかないと考えていかないとなと思います。極端な話、晴れてたら、車で移動して土手とか公園みたいなところで食べ物とノートパソコンを持ってって集まるとか、室内での場合は、できるだけ向き合わないで背中を向け合ってやるとか(笑)。
僕自身は、相手がどのくらい気にしてるかってことをむしろ重視します。フェイスシールドを使って対面で話すのも一つの手だと思いますし。
ただ言い方悪いですけど、なんの対策もしないと自粛警察みたいな人の標的にはなりやすいんだろうなって思います。
■:野外でライブとか、どうでしょう。個人的にはそういう機会も増えると良いなと思っています。
和田:やってみたいですね。例えば…東京だと葛飾区に水元公園というところに野外ステージがあるんですが電源持ってこないとダメなんですよ。上野野外音楽堂は意外と密ですし。あそこだと1人座ったら1席空けてって感じになるんでしょうか?良いところではありますけど。
あと、これは誰かが負担しないといけないけど、今後ライブハウスのチケットノルマ的な部分はある程度高くなっちゃうのはしょうがないのかな、と思います。
多様な音楽を演奏できる場所の存在
■:ちょうど話題に上がったので、チケットノルマに関してお伺いします。今回、バンドマンの側から「出演者に高額なチケットノルマを課すライブハウスが多いのだから潰れたってしょうがない」という旨の厳しい意見も一部では見受けられました。
和田:う〜ん。それはなんとも言えないところがあって…。都市部の商業地の家賃事情を考えたときに、賃料が高いんですよね。
それに(出演者側も)全くリスクを負わないとなると、スタンダードな曲以外はやる機会が激減するというリスクにつながると思うんです。
もちろんお店側も、アーティストと同じようにリスクを持ちます。その代わりアーティストは演奏とかアンサンブルの質で良いものを出す責任を負う、みたいなのも、理論上は正しいと思うんですけど。
ただ、集客ってどうしても水物だと思うんで。いくら固定客がいても。雨降る日もあれば、雪降る日もあるし。そうなってくると大きい企業資本じゃなければ安定経営難しいんじゃないかと思うんです。
難しいところですよね。ギャラ制じゃなくチケットノルマ制だとしてもお客さんをいっぱい呼べるバンドだとしたら、儲かるということはあり得ますからね。儲かるほど黒字になるのは、ほとんどいないですけど。あっという間に上に行ってしまうようなバンドとか。
■:確かに、ライブハウスと言えば、スタンダード曲に限らず多様な曲を演奏できる場所ですね。
和田:そもそも私の場合、やってる音楽が商業音楽じゃないので。商業音楽じゃない音楽を、音楽業界が育ててくれるとは思ってないんですよ。好意的にして下さる誠に有難い(物好きな?)箱やイベンターさんもいらっしゃって下さいますが、基本、自分で勝手にやっている…と(笑)それに付き合ってくれるメンバーの方は本当にありがたい限りで。
■:今の音楽産業自体が、そうしたニッチなジャンルまですくい上げる財力や体力がない、ということでしょうか。
和田:それもそうですし、ニッチな人を育てたとして、全体的なお客さんの数が増えるなら良いですけど、そうでなければ、あまり資本投下する意味がなくなっちゃうのかなと。やる側としては支援してもらった方が良いですけど、(支援する側の)立場を想像すると、そういうこともあるのではないでしょうか。
■:現行のライブハウスのチケットノルマ制でも、チケットを売って集客できれば儲かるシステムにはなってはいます。現実的に、大幅な黒字はなかなか難しいですが。
和田:ええ、知らない赤の他人の演奏を観たいって思わせるんですから、よっぽどすごいか、資本投資してるかとかでないと、なかなか難しいんでしょうけど。
■:おそらく、何も知らない人のライブにふらっと観にいく人はそう多くないですよね。
和田:例えば、もし日本人が出不精じゃなくて、すごい土地の安い郊外でもライブを見に来て下さるなら良いですけどね。電車も、どの地域でも本数が多くて、終電も遅くて、例えば荒川の河川敷でライブやっても来てくれるっていうのであれば良いですけどね(笑)
実際ほら、池袋であったりとか、新宿や吉祥寺とか、そういうところでライブをやる。そして、そこは物凄い家賃高いんですよ。
コロナ前に約束したこと、なるべく全部実現させたい
■:ご協力ありがとうございました。最後に、今後の展望などあればお願いします。
和田:展望…そうだなぁ。あんまり展望とかじゃなくて目の前のことを片付ける、って言ったらアレなんですけど、そういう感じで今まで来てしまったんで、展望を持つのが目標、みたいなところがあるかもしれない…(笑)
でも、思ってるのは、例えばみんなでご飯に行った時の話のノリだったとしても「今度〇〇やろう」っていう話になったこと、コロナ前に話していたこと、これなるべく全部実現させたいなと思います。
人生一回しかないんで、何もしないで終わることは簡単だけど、それはもったいないと思うんで。あまり僕がやってる活動って、大掛かりな規模のものじゃないですけど、企画倒れ無しで、こんな時期ですけど全部実現できたらな、と思います。
【和田さんの活動と時系列】
- 3月29日 志村けんさん 新型コロナウイルスにより亡くなる
- 4月7日 緊急事態宣言 発令。週の大半が在宅勤務になる。
- 4月26日 本来であればライブ出演予定日 (延期)
- 5月25日 緊急事態宣言 解除。在宅勤務の日数が減る。
- 6月中旬 配属先で在宅勤務日がなくなる。
- 6月下旬 勤務地が変更になり長距離通勤ではなくなる予定